雑沓刺繍

トップページ > 詩をよむ > 雑沓刺繍

まる(ざれうた) 2007.07.16

ことばは、ぬすめても
かぜは、ぬすめまい
いろは、ぬすめても
あの日は、ぬすめまい

ぬすむ、だなんて
いつか、ぬすんだのを
塩ふりゃ、あたしんだって
そういうことかい

すきなものが、多すぎる
きらいなもので、むせかえる
むなさわぎ、まちのおと

じぶんが、なにものかさえ知らぬまま
いくつかの、てんてん走り
まるで、おわり。ときた


トップへ戻ります
text end