雑沓刺繍

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青い月 2007.02.22

ふたりに、あたらしい夜がきた
深い群青の溝をひいて
昨日と今日の、今日と明日のあいだを結び
沈黙のうちに詩と音楽を うたわせた

ふたりの不安が「おやすみ」を言った
時の向こうに夢見た
朝の、青空の明るさを うたい
あどけない、ささやかな示唆を含ませ

すべてを沈黙と音楽がつつむ夜
わたしが、あなたを呼ぶように
あなたは、わたしを呼ぶだろう

ふたりは、ふたりの夢のなかで
青く、しずかに燃える月のように
ゆらめき、ほのめき、眠るだろう


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