雑沓刺繍

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こらむ、ずかしい

あなたの声は たのしそうに
さめた かなしみを なげる
どこか とおい あちらのほうに
ちいさな まとまりと速さを意味させて

あなたの笑いは 老人の繰り言のよう
まるで不確かな真夏の夜に
ひきつづき
名前をつけようとする

なにがなんだか
わからない
いったい なんだい

一日が ものうく ゆらぎ
あなたの ためいきが
くらがりを くらくするみたい


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