雑沓刺繍

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はじめの一歩

一歩があって 二の足ついで
いたる三歩にかかるとき
ちょっとあたりが気にかかり
何もないのをたしかめたりして

つづけて三歩 四歩 五歩 六歩
七歩あたりは気のせいの
気が遠くなるような気で
足の踏み場も遠くなる

泣きたけりゃ 泣くにまかせて
あきるまで つかれやすませ
一日を あせることなく
ふまえては おくりだす はじめの一歩

いつか八歩は また一歩から
二歩や三歩に つづりゆく
そのたしかさをたしかめるなく
みちの遠さを思うなく


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